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2012年6月24日日曜日

グラミー賞の中間発表って無いのかなー?

今年も半年が過ぎましたので、グラミー賞の歴代年間最優秀アルバム賞をリストアップします


記念すべき第1回の受賞作品は【ピーター・ガン】TVシリーズのサウンドトラックです
今は亡きヘンリー・マンシーニの作品で、私的には[ピンクパンサーのテーマ]が最もポピュラーですが『ピーターガンのテーマ』も色んなアーティストがカバーしている超有名曲なのです。
1th The music from Peter Gunn
HENRY MANCINI
ちなみにピアノは[スターウォーズ]のジョン・ウィリアムスがクレジットされています。


第2回受賞はフランク・シナトラ大先生の作品、[バットマン]TVシリーズでお馴染みのビリー・メイ編曲の賑やかでアップテンポな若き日?のシナトラが楽しめるのです。
2th Come Dance with Me
FRANK SINATRA
3th The Button-down Mind of
BOB NEWHART


1960年度 第3回は何とコメディーショウのアルバムです。エドサリバンショーなんかに出ていた人気のコメディアン、ボブ・ニューハートのトークライブで新人賞等も受賞しました。

語学が堪能で無いので私にはオーディエンスの笑いが理解できませんでした。                                                                                                                 

                                             
4th Judy at Carnegie Hall
JUDY GARLAND
第4回、ジュディ・ガーランド、カーネギーホールのライブ版、
第二次大戦の頃の[オズの魔法使い]のドロシー役から22年、アラフォーのジュディーの歌いっぷりは今のアデルよりスゴイかも。 







5th The First Family
VAUGHN MEADER




第5回、「大統領一家」と題されたコメディーショーアルバムが'62年度の受賞、750万枚以上売れまくって続く63年3月にVol.2を発表、しかしながら'63年11月22日ダラスにてケネディ大統領暗殺と同時にJFK似のコメディアン、ヴォーン・ミーダーのアルバムは世間から姿を消してしまいます

第3回といい、この当時のコメディー人気は凄かったらしい。







第6回、いまや世界的エンターティンメント、バーブラ・ストライザンドのデビューアルバムが受賞、個性的な解釈による歌の数々が当時の人たちの度肝を抜いたようで、大ヒットしたのです       
6th The Barbra Streisand Album
BARBRA STREISAND

7th Getz/Gilberto
STAN GETZ/JOAO GILBERTO



第7回、スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト、そしてアントニオ・カルロス・ジョビンのジャズボッサが受賞。ボサノバの代表的名曲『イパネマの娘』ではジョアンが妻のアストラッド・ジルベルトと妖しげに唄いゲッツのサックスが絡んできます

ジャズと言うよりボサノバの雰囲気が大ですネ。







第8回、50歳の頃のシナトラが受賞、ストリングスアレンジがすばらしくこの作品でゴードン・ジェニングスがベストアレンジャーを受賞しています。
8th September of My Years
FRANK SINATRA

9th A Man and His Music
FRANK SINATRA


第9回もシナトラ大先生が連続受賞!ナント3枚目!

自身の過去作品をRCA、コロンビア、キャピトルとレーベルを越えて使用できない為、新録音し直し回顧すると言う企画のダブルアルバムです、本人のナレーションが入っていますが私的には入っていない方が良いかなぁ・・・また、残念な事にこの年のRecord of Year『夜のストレンジャー』は企画の都合上入っていません、悪しからず。



10th Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Babd
THE BEATLES 
第10回 '67年度、世界初のコンセプトアルム【サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド】が受賞、
さしずめ「ペッパー軍曹率いる架空のバンドショー」と言ったところか?
オーバーダビングやシンクロ録音を駆使し当時としては画期的な音造りで、アラン・パーソンズ等多くのエンジニアが巣立って行きました、

ジャケットには肖像権許可が取れなかったガンジーやヒトラーは削除されています、

この作品は作家の村上春樹氏が[ノルウェイの森]を執筆中に聴いていたらしい。

11th By the Time I Get to Phoenix
GLEN CAMPBELL
第11回、本国アメリカでは超有名人カントリーシンガーと言う括のグレン・キャンベルが受賞、邦題【恋はフェニックス】と言うタトル曲を代表とするカバーアルバム、

この作品はチーーっともカントリーっぽくいけど今年のグラミー賞パフォーマンスではブレイク・シェルトやバンド・ペリー等カントリーの面々と一緒に自身のヒット曲メドレーを披露してた、

何曲か歌って会場総立ちの拍手喝采で彼を送り出そうとていると「たったこれだけ?もう終わり?」的なことを言いなが退場して行った、
アルツハイマーをおしての出場なので良しとしましょう。
12th Blood,Sweat&Tears
BLOOD,SWEAT&TEARS



第12回、アル・クーパーの脱退後、新メンバーのブラッド、スエット、&ティアーズが受賞
当時はシカゴとならんでブラスロックとして認知されていましが、彼等の場合はクラッシックやジャズなどを融合したような音作りで、エリック・サティ作[ジムノぺディ]を導入部に入れるあたりなんかは、流石としか言いようが無い、血と汗と涙、星みっつで~す。





第13回、'70年度【明日にかける橋】でサイモン&ガーファンクルが受賞、
私が中学の時、音楽の教科書に載っていた表題曲『コンドルは飛んでいく』そして『ボクサー』etc・・・
もう何も言う事はありませんが、この作品を発表後にグループを解散してしまいます(何度か再結成されますが)残~念んんん!
13th Bridge Over Troubled Water
SIMON&GARFUNKEL
14th Tapestry
CAROLE KING
第14回、シンガーソングライターの先駆け、キャロル・キングのセカンドアルバム【つづれおり】は本人作品を本人がカバーしたような作品で、どこかで聞いたことがある曲ばかり

本作品にギター参加しているジェイムス・テイラーがカバーした名曲『君の友達~You've Got a Friend』はGOODなのです
同年の最優秀楽曲も獲っちゃったのだ-

リトル・エヴァやカイリー・ミノーグがヒットさせた[ロコモーション]が彼女の作品だったなんて・・・

近年来日コンサートもあったが、今年70歳を向えた彼女にはまだまだ頑張ってもらいたいものです。
15th The Concert for Bangladesh
GEORGE HARRISON&FRIENDS
第15回、世界初の大規模チャリティーコンサートのライブ版、'71年、インド・パキスタン戦争で多くのバングラデシュ難民が窮乏している事をラヴィシャンカールから聞いたジョージ・ハリスンが発起人、昼と夜二度行われた

ラヴィ・シャンカールの前座、ボブ・ディラン特別ゲスト、メインはジョージ、と言った感じの流れになっている、

映画にもなり、DVDも出ているがそれぞれが微妙に違うのでマニアはそれなりに細かく要チェックだ!違う部分を見つけては自己満足に浸れる。
16th Innervisions
STEVIE WANDER
第16回、前年作【トーキングブック】に続く大作をすぐ翌年発表。
この【インナーヴィジョンズ】は大半が自身による多重録音で、ほとんどの楽器をこなすと言う、盲目のスティーヴィーが才能をフルに発揮した作品です

邦題『汚れた街』は多くのアーティストにカバーされたり、ライヴで採り上げられたり、No.1にはなってないが名曲中の名曲です

Don't You Worry 'Bout a Thing『くよくよするなよ』はラテン系のノリの良い曲で、私的にはこのアルバムのBEST SONGかな~


さらに、その翌年・・・・                                      

第17回、スティーブランド・モリスの連続受賞となるのでーす! 
17th Fulfillingness' First Finale
STEVIE WANDER
'72、'73、'74年度とたて続けに作品を発表し、タイトルが【ファースト・フィナーレ】だった為か、後にこの3枚を三部作として取り扱われることになる

前作発表後、交通事故にあった彼はこの作品で神懸り的な曲作りをする、後遺症をも克服し短いインターバルでアルバムを発表するなど、人間業とも思えないのだ

ポールアンカやジャクソン5、その他ビックネームが参加しているとは思わせないほど、スティービーの才能が前面に出た作品です

『悪夢』イイね!!


18th Still Crazy After All These Years
PAUL SIMON
第18回、【時の流れに】と邦題がついたこの作品でポール・サイモンが受賞
「共同プロデューサーのフィル・ラモ-ンに感謝、
一緒に歌ってくれたフィービ・スノウとアート・ガーファンクル、
今年アルバムを出さなかったスティービー・ワンダーにも・・」
と言う受賞スピーチはグラミー史に残る有名セリフになってしまいました

ここ数年のスティービーの勢いからするとうなづける台詞ではあるが、この年アルバムをリリースしていたら間違いなくアルバム・オブ・イヤーはスティービーのものだったと言うわけで
業界筋の前評判は、かなりのものであったらしい

そして、その翌年1976年度、世紀の傑作が登場します

19th Songs in the Key of Life
STEVIE WONDER
第19回、【キーオブ・ライフ】で3作連続受賞となります、当時LP2枚とEP1枚の変則的なアルバムだった、
デューク・エリントンに捧ぐ『愛するデューク』、近年はスティーヴィーのライヴにコーラス隊の一員として参加している娘のアイシャへのオマージュ曲『可愛いアイシャ』、自身の子供の頃を振り返る『回想』、マイケル・センベロのギターが超カッコイイ『負傷』など、他にも名曲ぞろいの作品です

当初はCD化にあたり、EP版の4曲をディスク1とディスク2に2曲づつ加えると言うお粗末な編集であった。まさに私の持っているCDはその貴重な御粗末CDなので、HDに落として曲順編集をして聞いている
スティービーは26歳にして頂点を極めてしまった、という感じかな・・・


20th Rumours
FLEETWOOD MAC
第20回、【噂(うわさ)】でフリートウッド・マックが受賞
驚異の31週全米№1!アメリカン・ロック/ポップ・シーンにおける金字塔的アルバムの決定版
『オウン・ウェイ』『ドリームス』『ドント・ストップ』『ユー・メイク・ラヴィング・ファン』などヒット曲が目白押し!
前作【ファンタスティック・マック】のヒットに続く力作である

その後 '80年代に入りスティービー・ニックス、リンジー・バッキンガム、クリスティン・マクビーらはソロでも成功を収めている

ちなみに、この作品の前に脱退したボブ・ウェルチは今年の6月7日に拳銃自殺により亡くなっている・・・・・・
『エボニー・アイズ』良かったのになぁ~




21th Saturday Night Fever
The Original Movie Soundtrack
第21回、'78年度、二枚組みとして(当時LP)リリースされた
【サタデー・ナイト・フィーバー】、当時過去最大のセールスを記録したサントラ・アルバムとして世界中の人々に認知される
ジョン・トラボルタ主演の映画と共にフィーバー・ブームをまき起こしてバリエーションで「フィバる」とか「フィバろうぜ」なんて言葉も流行ったような・・・
ビー・ジーズを筆頭にイヴォンヌ・エリマン、タヴァレス、デイヴィッド・シャイアー等がクレジットされている凄いアルバムです
ビー・ジーズのギブ三兄弟の内モーリスは既に他界し、ロビンは今年の5月に亡くなったが、バリー・ギブ一人でもファルセットを武器に活動を続けて欲しいものです、
カラオケで『How Deep is Your Love~愛はきらめきの中に』を唄うと涙がちョちョ切れて来るのです。


22th 52nd Street
BILLY JOEL
第22回、前作【ストレンジャー】の成功に続いて【ニューヨーク52番街】が大成功、これがアルバム賞を受賞します、
フレディ・ハバート、ダグ・スティグマイヤー、スティーブ・カーン、デビッド・スピノザ、ラルフ・マクドナルド、エリック・ゲイル、デイブ・グルーシン等ジャズ/フュージュン系の大物ミュージシャンが多数参加、さらにシカゴのピーター・セテラまでが『マイ・ライフ』に参加しています

日本では『オネスティ』が人気ですが本国アメリカでは『マイ・ライフ』が大人気です、私的には
『アンティル・ザ・ナイト』が後に発表される【ナイロンカーテン】に通ずる音造り、メロディラインのような感じで、好きかも・・・

23th Christopher Cross
CHRISTOPHER CROSS
1980年度、第23回、グラミー史上初の主要四部門独占男
【南から来た男】ことクリストファー・クロスの登場です、
アルバム賞、レコード賞、楽曲賞、新人賞と全て持ってっちゃいました、
[S・W・A・T のTHEME]でお馴染みのリズム・ヘリテッジの中心人物マイケル・オマーティアンがプロデュースしている事、
ゲストミュージシャンにジェイ・グレイドン、マイケル・マクドナルド、ニコレット・ラーソン、ジョン・デビット・サウザー等が参加している事、そして、一番の理由は彼の声と素晴らしい曲があっての、このアルバムの大成功でした、
そして彼は、AORの代表選手になってしまいます。
車の中で『風たちぬ』(松田聖子じゃないヨ)を聞くと思わずアクセルをフカしてしまいます。


24th Double Fantasy
JOHN LENNON&YOKO ONO
1980年1月コンサートの為来日したポール・マッカートニーが大麻所持で逮捕、当然コンサート中止、
その年の11月ジョン・レノン5年ぶり(それまでは毎年発表していた)のアルバム【ダブル・ファンタジー】発表、そして翌月の12月自宅前で射殺される、
この年はビートルズに始まりビートルズに終わった年だった
皮肉にもアルバムは翌'81年にかけて大ヒットするのです

'81年度の第24回GRAMMYは当然ながらこのアルバムが受賞『スターティング・オーバー』は聴き込むほどに良くなる曲

ヨーコの曲いらね~んじゃネ?・・・と思うのは私だけ?



25th Ⅳ
TOTO

第25回、【聖なる剣】でTOTOが受賞、なんと5部門!!!
スティーブ・ルカサーにいたってはジョージ・ベンソンの『ターン・ユア・ラヴ』でR&Bソングも受賞なので計6個

トトはヨーロッパや日本では超人気であるが、本国アメリカでは本アルバム以外はパッとしなかった
TOTOのネーミングについて便器のメーカーから取ったと言う噂は本当なのかと思えてしまうほど日本びいきなのである
数年前のベストヒットUSAにルカサーがゲスト出演し「TOTOを宣伝してるんだから便器送ってくれ~」とジョークを飛ばしていた、

ベストテイクは何と言っても最後の曲『アフリカ』なんです。

              

26th Thriller
MICHAEL JACKSON
'82年の暮、発表と同時に業界筋に旋律が走った「こいつはスゴイ、凄い事になってるぞー」
案の定'83年度、第26回【スリラー】が7部門を受賞します、他に[E・T]のストーリーブックでも受賞しているので計8個、
37週全米№1、【サタデー・ナイト・フィーバー】を抜く歴史上最多売上のギネス記録を樹立した

『ガール・イズ・マイン』が先行して『ビリー・ジーン』『ビート・イット』『スタート・サムシング』『ヒューマン・ネイチャー』『P.Y.T.』『スリラー』の順でカットされます、9トラック中7曲もシングル・リリースされて、まるでベストアルバムのようです
当時スリラーのメイキングビデオを持っていた私は仲間に羨ましがられて、優越感に浸っていた
(絶対、人には貸さなかったもんネー)

『ビリー・ジーン』はスティーリー・ダンの[ドウ・イット・アゲイン]のコード進行と同じであった為、色々と物議をかもします、以上、「じゃいけるまくそん」の「するりー」でした。


27th Can't Slow Down
LIONEL RICHIE
第27回、黒いビートルズ=コモドアーズから独立後、2作目の本作品が受賞、邦題のアルバムタイトルは【オール・ナイト・ロング】先行シングルなのでしょうがないのかな?
その後『ランニング・ウィズ・ザ・ナイト』『ハロー~出会いの扉』『スタック・オン・ユー』『ペニー・ラバー』と全てヒットします、

ビデオがすごかった、特に『ハロー』は良かった~

次作『セイ・ユー・セイ・ミー』では、アカデミー賞まで受賞してしまいます。そして、その頃ライオネル・リチ男(石橋貴明演)がマスコミに登場します(笑)




28th No Jacket Required
PHIL COLLINS
第28回、【ノー・ジャケット・リクワイアド~フィル・コリンズⅢ】が受賞、'85年は「世界で一番忙しい男」と称される程色んな方面で大活躍、来た仕事は拒まないと言うスタンスで全てをこなした

前年フィリップ・ベイリーの『イージー・ラバー』に参加、その交流繋がりかEW&Fのフェニックス・ホーンズを本作品に大抜擢、アルバムの冒頭『ススーディオ』から往年のEW&Fを思わせるバリバリのホーンが炸裂・・・・

残念ながら彼は2011年3月に引退宣言をしている。



第29回、エルビス・プレスリー邸宅のことを指す【グレイスランド】が受賞、ポール・サイモンはグループ時を含めると3度目のアルバム賞になる、アフリカの民族音楽を取り入れたこの作品は世界各国に旋風をまき起こした
全体的に良いけど『ユー・キャン・コール・ミー・アル』はそこそこヒットしたし、私は特に好きだな~
なんと卑怯?にも翌'87年のレコード賞(シングル)に『グレイスランド』がノミネート!やはり受賞してしまうのでした、う~ん実力かぁ~

29th Graceland
PAUL SIMON
30th The Joshua Tree
U2



第30回、アイルランド出身のU2はこの【ヨシュア・ツリー】を期にロックバンドでは最多のグラミーを受賞する道を歩み始めるのです、近年ではアカデミー賞のメリル・ストリ-プ同様「またU2か~?」と言った感じです





31th Faith
GEORGE MICHAEL 


第31回、ワム!解散後の初ソロでジョージ・マイケルが受賞
この【フェイス】は白人アーティストとして始めてブラック・チャートでNo.1を記録した、そしてこの年「一番セクシーなお尻(男性部門)」も受賞した

このアルバムから表題曲の他に『ファーザー・フュギィア』『ワン・モア・トライ』『モンキー』と4曲連続1位を記録する事になるのです





32th Nick of Time
BONNIE RAITT
第32回は女性スライドギターの草分けボニー・レイット復活のヒット、と言うより初のヒットかも知れない【ニック・オブ・タイム】が受賞、

ブルースの世界ではコアな彼女のファンがけっこういるが、このアルバムはポップな作りになっており、特にリードシングルのタイトル曲はR&B的なポピュラーソングになっている、

ヒット狙いのドン・ウォズのプロデュースがハマったようです



33th Back on the Block
QUINCY JONES


これだけの超豪華ゲストが揃っていれば当然のごとく第33回の受賞はクインシー・ジョーンズ名義の【バック・オン・ザ・ブロック】、ナント6個も獲得したのであります

マイルス・デイビス、ジョージ・ベンソン、サラ・ボーン、エラ・フィッツ・ジェラルド、デイジー・ガレスビー等が参加の『バードランド』
レイ・チャールズ、チャカ・カーン等が歌う『アイル・ビー・グット・トゥー・ユー』その他多くの名曲揃いなのです

当時12歳だったテヴィン・キャンベルの歌った『トゥモロウ』なかなか良いぞー

34th Unforgettable・・ with Love  
NATALIE COLE

'91年度は亡き父と娘がデュエットするという企画が大当たり
【アンフォゲッタブル】は第34回GRAMMYを7部門独占、
中でもストリングスアレンジがすばらしいデビット・フォスターもプロデューサー賞を受賞しています、

まぁ、当然のことでしょうネェ

アラフォーのナタリー・コールと父ナット・キング・コールの出ているビデオクリップも心温まるものがあって良かったのである
第35回、最愛の息子(当時4歳半)を転落事故で亡くしその悲しみから抜け出すように『ティアーズ・イン・ヘブン』をリリース、その後この作品【アンプラグド~アコースティック・クラプトン】でアルバム賞を受賞、1989年より続いているMTVアンプラグドの番組を一躍有名にした功績は大である
尚、こちらに収録の『ティアーズ・イン・へヴン』はライヴです(と言うより全曲ライヴ)スタジオ録音は映画[ラッシュ]のサントラが初出ですのでヨロシク!
35th Unplugged
ERIC CLAPTON
36th The Bodyguard
ORIGINAL SOUNDTRACK
第36回、ホイットニー・ヒューストン主演映画【ボディーガード】のサントラ盤が受賞、リードシングルのドリー・パートンの曲『オールウェイズ・ラヴ・ユー』はデビット・フォスターの手とホイットニーの声で復活します、そして計20週のNo.1を記録する大ヒットになりました

彼女は今年2月11日、グラミー賞の前夜パーティーに参加するため滞在していたホテルの浴槽で溺死しました、48歳と言う若さでした・・・残念です。

コカインが原因だったらしいけど・・・



「自分でお金を出して聴きたい唯一の歌手」とフランク・シナトラに言わしめた、あのトニー・ベネットの登場です、
第37回、'94年度は【MTVアンプラグド】が受賞します、しかしながら業界筋では???「当時68歳の彼の声量は落ち、なのに若かりし頃と同じようにパワフルに歌おうとしていて、粗さが見える、録音も雑で・・・」と言った声も出て、物議を醸します、
なんだかんだ言っても、賞を持ってっちゃうトニーってスゴイねー


37th MTV Unplugged
TONY BENNETT

38th Jagged Little Pill
ALANIS MORISSETTE


第38回、カナダ出身アラニス・モリセットのワールドデビュー
作品【ジャッグド・リトル・ピル】が受賞、
アルバム賞受賞の最年少記録を更新、当時若干21歳!

自分を捨てた元カレへの辛辣なメッセージを激しく歌った
『ユー・オウタ・ノウ』なんかを聴くと一部の人が言っている
「アメリカ版椎名りんご」とはなかなか的を得ているかも?
39th Falling Into You
CELINE DION
第39回、前作のヒットから約3年、この【フォーリング・イントゥ・ユー】はデビット・フォスターをはじめとする豪華プロデューサー陣による大変ゴージャスなアルバムになっています、なるべくしての受賞ではないでしょうか

映画[アンカーウーマン]のテーマ曲『ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー』も映画TV歌曲賞を受賞しています

日本版にはボーナストラックとして葉加瀬太郎らのクライスラー&カンパニーと共演した『トゥー・ラヴ・ユー・モア』がはいっています
40th Time Out of Mind
BOB DYLAN


第40回、ボブ・ディラン7年ぶり30枚目のスタジオアルバムで18年ぶりにトップ10入りした【タイム・アウト・オブ・マインド】が'97年度の受賞、三ぁ~ん部ぅ~門ぉ~ん !!!!!!!

同年、Tボーン・バーネットのプロデュースで息子ジェイコブ・ディランのグループ、ウォールフラワーズがGRAMMYを二部門受賞親子で別々の作品で受賞してしまったのです。
41th The Miseducation of
LAURYN HILL
第41回、フージーズの紅一点、ローリン・ヒルのソロ作品【ミスエデュケイション】がノミネート11部門中新人賞含む5部門の受賞、
フージーズと言えばヒップホップ系かと思いきや、彼女のソロはR&B色が強くヒットした『ドゥー・ワップ』なんかはその典型的な曲、
中でも異色?の『トゥー・ザイオン』アコースティックなブルースっぽくGOODだなぁ、
ちなみにザイオンは息子の名。

42th Supernatural
SANTANA
1999年発表の本作はデビュー30周年、アリスタ移籍第一弾、バンドにとっては28年ぶりの全米第一位を獲得しました。野口五郎なども取りあげた「Smooth」はバンドにとって初の全米第一位シングルとなりました。
第42回グラミー賞では、アルバム賞、レコード賞、楽曲賞、ロックアルバム賞、ロックボーカルグループ賞、ロックインスト賞、ポップボーカル賞、ポップボーカルグループ賞、ポップインスト賞の9部門を受賞したモンスターアルバムなのです。
多彩なゲストを招いて全体的にポップな作りになってるせいか、1970年代来の往年のサンタナファンから見ると少し残念???しかしながら一曲一曲贅沢且つ、丁寧な作りになっており「Smooth」は勿論のこと「El Farol」や、エリッククラプトンとコラボした「The Calling」はとてもGOOD!!(以前アマゾンにレビューしたものをそのままコピー)


43th Two Against Nature
STEELY DAN
活動休止前の名作「エイジヤ」「ガウチョ」以来20年ぶりの新作で、第43回グラミー賞のアルバム賞、ポップアルバム賞、ポップグループ賞、録音賞の4部門を受賞。
82年のフェイゲンのソロ「ナイトフライ」の延長線上のようなポップな音作りになっており、代表曲Cousin Dupreeなんかは大衆受けをする曲。
個人的にはアルバムタイトル曲のTwo Against Natureや、EW&Fのドラマーだったソニーエモリーが参加のWest of Hollywoodがジャージーな曲作りでBEST SONGなのです。
でも、往年のファンはガッカリかも、やっぱり「エイジヤ」には敵わないかな?




44th O Brother,Where Art Thou?
ORIGINAL SOUNDTRACK
第44回、【オー・ブラザー】が受賞、アメリカン・ルーツ・ミュージックの激渋サントラです、
2001年のカントリー・チャートNo.1、トータル・セールスが500万枚以上と、ものすごい作品なのです
プロデュースしたTボーン・バーネットは年間プロデューサー賞を受賞しました(この作品は計5部門)
付録解説ではTボーン・バーネットをB級プロデューサーと記述していますが、
当時から、なかなかの仕事をしているのに評価低っ!
今や「一流」と言っていいと思いますよー





45th Come Away with Me
NORAH JONES
邦題はズバリ【ノラ・ジョーンズ】2002年発表されたデビュー・アルバムはいきなり、第45回グラミー賞の主要4部門すべてを含む8部門で独占、ノミネート全てを受賞しました、
1980年クリストファー・クロス以来の主要部門四冠独占です、
50年代のジャズをベースにしたムーディーなサウンドで作られたアルバムで、彼女のハスキーな声が”癒し”てくれます、
大都会のナチュラルヴォイス『ドン・ノウ・ワイ(Don't Know Why)』は名曲中の名曲です。
22歳のノラと70歳のアリフ・マ-ディンのコンビがバッチリだったようです、
アリフはこの作品でプロデューサー賞を受賞しますが、4年後に他界してしまいます



46th Speakerboxxx/The Love Below
OUTKAST
第46回グラミー賞授賞式で最もわかせたアウトキャスト、アルバム賞を含む3部門を獲得しました、 全米シングルチャートでHey Ya!は9週連続一位!The Way You Moveは5週連続2位で、なんと5週連続も全米シングルチャート、1位、2位を独占しました。
一応、ジャンルはヒップホップになっていますが、「これがHip-Hop???」と思えるほど、R&Bやジャズ等を含むクロスオーバーなロックという感じ。全部の曲を聴くと、何のジャンルかわからなくなってきます。Ghettomusickにも度肝を抜かれた。
そもそもビッグボーイのソロ【スピーカーボックス】とアンドレのソロ【ラヴビロウ】、二枚を一つにまとめて売り出すという大胆不敵な企画に拍手。全米では売れに売れまくってダイアモンドデスクを受賞。


R&BファンにはEW&FとケニーGがコラボしたThe Way You Moveの方も、ビッグボーイとは一味違っておススメです!!!(EW&F、もしくはケニーGのアルバムで視聴できます)


47th Genius Loves Company
RAY CHARLES
2004年の6月10日、肝臓疾患で亡くなったレイ・チャールズのラストアルバム。70歳を過ぎた彼は自分の人生の集大成を、デュエットアルバムという形で死去直前に完成させた、
天才の最後の作品として第47回、2004年度グラミー賞では最多8部門を受賞することになり、彼の偉業を讃えられた。
内容は豪華絢爛!ノラ・ジョーンズ、ジェームス・テイラー、ダイアナ・クラール、エルトン・ジョン、ナタリー・コール、ボニー・レイト、ウィリー・ネルソン、マイケル・マクドナルド、BBキング、グラディス・ナイト、ジョニー・マティス、ヴァン・モリソン等々、素晴らしいパートナーを得て、最高の作品に仕上がっている、
同年、自ら選んだ俳優ジェイミー・フォックス主演の映画[RAY]も空前の大ヒット、DVDは全米で初日だけで200万枚を売り上げた、スゴイ。

48th How to Dismantle an Atomic Bomb
U2
第48回受賞は、「原子爆弾解体新書」・・・・・・【ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム】は、今やグラミーの常連、U2の11枚目のスタジオアルバム
2005年度のGRAMMYは6部門受賞した評価の高いアルバムである。
実は前年度、第47回に先行シングル『ヴァーティゴ』で3部門受賞しているので、合計すると9部門になる、

アルバム製作中にフランスで本作のサンプルCDが盗まれ、ネット流出が心配される騒ぎが起こったらしい、


49th Taking The Long Way
DIXIE CHICKS
2003年3月ロンドン公演中にナタリーの発言「合衆国の大統領が同郷のテキサス出身で恥ずかしい」
これはイラク侵攻を進めるブッシュ政権に対して、戦争回避を願う気持ちから出たものであるが、このコメントから端を発した大騒動に彼女たちは巻き込まれたのである、
全米の保守系メディアにヒステリックにとりあげられたり、CDをブルドーザーで破壊するといった不買運動、ボイコット運動や死の脅迫にもさらされた、
'06年度、第49回受賞(4部門)の【テイキング・ザ・ロング・ウェイ】からのファーストシングル『ノット・レディ・トゥ・メイク・ナイス』で、この一連の騒動について語っている、毅然とした態度で信念を貫こうとしている彼女たちに拍手!!!!


50th River the Joni Letters
HERBIE HANCOCK
記念すべき第50回【リヴァー~ジョニ・ミッチェルへのオマージュ】が受賞、ジャズアーティストがアルバム賞を受賞したのは、第7回の【ゲッツ/ジルベルト】以来という快挙だが43年前の作品はどちらかと言うとボサノバ色が強く、純粋にJAZZと言えるのは今回が初めてとなります、
ノミネート後のインタビューでハービーは「ジャズアルバムが受賞したことは一度も無い、歴史を塗り替えることになる」「私だけでなく多くのジャズの巨匠たちに栄光を、絶対に獲得すべきなんだ」と色んな所でアピールしていた
受賞のスピーチで「今までの因習にとらわれず賞を贈ってくださったことに感謝します、そして、私が模範としてきた巨人たち、マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン、本当に疑いなく賞を獲るに値した人たち・・・
今日は不可能が可能になることが証明された夜なのです」と。
51th Raising Sand
ROBERT PLANT/ALISON KRAUSS
2009年度、第51回は【レイジング・サンド】で主要部門含む5部門を受賞した、
この作品のジャンルはオルタナ・カントリーです、といってもイギリスのアイルランドとかのケイジャン?とアメリカのブルーグラスの融合といった感じです
Tボーン・バーネットがうまく仕上げた名盤でロバ-トの優しい歌声とアリスンの可憐な歌唱がベストマッチ、ハイトーンの雄叫びはこのアルバムには皆無です

尚、先行シングル『ゴーン・ゴーン・ゴーン』で第50回にベスト・ポップ・コラボを受賞している
ちなみに素晴らしいモノクロ写真はパメラスプリングスティーン☆ブル-ススプリングステイ-ンの妹さんでした。

52th Fearless
TAYLOR SWIFT
'08年11月に発表のセカンドアルバム【フィアレス】は全米No.1、一週間で59万枚以上の記録的なヒットを生んだ
'09年9月MTV-VMAでテイラーが女性アーティストビデオ賞受賞のスピーチ中、舞台に乱入してきたカニエ・ウエストにマイクを奪われ、「この賞はビヨンセが取るべきだ」とスピーチを妨害された、ショックで舞台裏で母と涙したが、その後大賞受賞のビヨンセの計らいによりスピーチを改めて行った。
そのような逆境にもめげず'09年度第52回グラミー賞で、ビヨンセやレディ・ガガを出抜いて、いきなりアルバム賞を含む4部門を受賞、前回から2年続きでカントリーが受賞している、やっぱりカントリー系は強い、彼女は今回、アルバム賞受賞の最年少記録更新!若干20歳!


53th The Suburbs
ARCADE FIRE
中古CDショップでは、アース・ウィンド&ファイアの棚に混入されてしまっているアーケイド・ファイア、デビューから3作連続でグラミー賞にノミネートされる程の実力で、本国カナダでは人気のあるグループです、
第53回受賞の【サヴァーヴス(郊外の意)】は、オルタナ・ロックではあるが様々な楽器?(時には拡声器)を駆使しての重層的で、且つ、クラシカルなアレンジになっている、
醸し出す独特の雰囲気は他のバンドとは一線を画す、
グラミーの授賞式では受賞スピーチの後、勝手にアンコール曲『レディ・トゥ・スタート』を演奏して生放送の現場が混乱していた、まさにオルタナ(異質)な彼等らしい



54th 21
ADELE
’11年度、第54回受賞の【21】と言うタイトルは、このアルバムを作った際のアデルの年齢から取って名付けられた(前作は【19】で次作は24らしい)
主要3部門を含む6部門を受賞、ノミネートされたすべてを獲得した、
ビルボードチャートでは2012年3月8日付にて通算23週の1位を獲得、
これは、歴代女性アーティストのアルバムとしてホイットニー・ヒューストンの【ボディガード】通算20週を凌ぐ1位の記録を樹立したことになる。



さて、今年2012年度は誰が獲得するか?「ゴティエ」か「ファン」か「ニッキー・ミナージュ」か・・・・
まさか「ライオネル・リッチー」なんてことは無いよネェー・・・来年の2月が楽しみです!