57th(2014) Beck『MORNING PHASE』 |
ジョン・カビラ風に言うならば、どうせサム・スミスDayになるんだろうなぁ・・・と思いつつ、津々浦々に見ていると、例年であれば最優秀アルバム賞の発表は一番最後なのだが、今年は最優秀楽曲賞&レコード賞を後に残し、先に発表となったのであります。
グラモフォンを手にするBECK |
プレゼンターのプリンスが登場してアルバムの重要性&必要性を語った所までは良いが、発表はBeckの『Morning Phase』・・・あれレっ?サム・スミスじゃぁ無いの?と思った瞬間、件のベックが登壇しグラモフォンを受け取ると同時に、カニエ・ウエストが乱入!?彼のグラモフォンを奪おうとしたのか?すぐに下がって行ったのです。
ポール&カニエ&リアーナ |
その後はお互いに大人同士、和解をしたようだが、テイラー姉さん本当に根に持ってないのかなぁ・・・もしかしてこの事件、すでに彼女の歌詞に盛り込まれていたりして・・・
その翌年のグラミー授賞式ではテイラーがアルバム賞を受賞しているのは、何とも皮肉なものだ。
サム・スミスを見守るテイラー |
今回、ベックの受賞は意外であり、大方の下馬評は「ビヨンセ」だったようだ。私はサム・スミスと思っていましたが・・・
二度もプレゼンターで登場 |
で、カニエは以前のパロディーのつもりで軽くやったようだが、ベックもその時「君達の助けが必要だ、ステージに居てくれよー」と冷静なのか、天然なのか不思議な対応。
その後カニエは酔った勢いで「ベックの野郎め!ビヨンセの芸術性を理解するなら、彼女に賞を譲るべきだぜ」「グラミーにはもう飽き飽きしているんだ。アートに敬意を評せず、インスピレーションと言うものを軽蔑している」「・・・ケッ!今の俺はDrunk in Loveだからサッ」と、ビヨンセの曲のタイトルを文字っているあたりは、さすが一流ラッパーの証しだ。
ハーモニカは2フレーズのみ |
以前から、グラミーには受賞しやすい人や分野が有ることは指摘されている。今回はタマタマ、ベックに白羽の矢が当たったんじゃぁないかしらぁん!?
ガガ&ベネット、今年も受賞! |
病の治療に専念していた為か6年ぶりの彼のアルバム『Morning Phase』は、自身の音楽を再構築し直して制作された。しばらく表舞台から遠ざかっていたとは思えない程の力強さや生命力を根底に感じる、素晴らしい出来栄えだと思う・・・と、音楽評論家の談。
レイの真似をするジェイミー・フォックス |
影のパフォーマンスは圧巻! |
私はサム・スミスだと思っていましたが、サム自身がゲイだという事をカミングアウトしちゃったのがグラミー会員にどのように受け止められたのか?まァ、彼の4冠には拍手をおくりましょう!
今回はパフォーマンスが盛りだくさんで、どれが印象に残っているかと聞かれたら・・・しいて挙げるならプレゼンターで登場したスティーヴィー・ワンダーとジェイミー・フォックスの掛け合いとか、二度もプレゼンターで登場したテイラー・スウィフトの「新人賞取れなくっても気にしないで」と言う励ましとか、壁に向かってバカヤロー!じゃぁ無くって、後にも先にもシーアの壁を向いてのパフォーマンスとか、アッシャーのパフォーマンスに参加して2フレーズのハーモニカを吹いただけで拍手喝采スタンディング・オベーショーンのスティーヴィー・ワンダーとか、ケイティー・ペリーの影が分身の術を使うとか、アーニー・レノックスが登場したらホージアが霞んでしまったとか、ファレル・ウィリアムスのダークなハッピーとか、アカデミー賞にもノミネートされているジョン・レジェンドとコモンのグローリーとか・・・個人的なベストアクトはメアリー・J・ブライジとサム・スミスのデュエットかなぁ?
シーアです |
シーアの分身です |
ホージア&アーニー・レノックス |
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